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日本とベトナムの関係

日本とベトナムの関係(ベトナム語: Quan hệ Nhật Bản – Việt Nam、英語: Japan–Vietnam relations)では、日本とベトナムとの関係、およびその歴史等について概説する。日越関係とも呼ぶ。

概要

日本によるODAは1,680百万ドル(2013年支出総額ベース)と諸外国の中で1位である。日本政府としてはベトナムの国家目標である2020年までの工業国化を実現するために「経済開発と社会開発のバランスの取れた国造り支援」という基本方針のもと、エネルギー、人材育成、経済・交通インフラ、気候変動・災害・環境破壊、貧困削減・格差是正、司法・行政などを各種プログラムに入れて積極的な対策を取っている。 2013年9月時点の日系会員企業数は約1,553社であり、ASEAN地域において首位のタイに次いで2位にある。 貿易収支は日本からの輸出が125億ドル、日本への輸入が151億ドル(2015年通関ベース)で、在留邦人は14,695人(2016年、海外在留邦人数調査統計)。

両国の比較

はじめに

第二次大戦で日本がベトナムを一時的に占領し、敗戦後のベトナム独立~インドシナ戦争・ベトナム戦争という紆余曲折を経て、日越(にちえつ:日本とベトナム)両国は1973年に外交関係を樹立し、その後は非常に有効な関係を深めています。

多くの日系企業がベトナムに進出し、ベトナム経済も発展を続けています。

今回は、ベトナムと日本の関係についてみていきましょう。

日越両国の深い関係

ベトナムの経済成長を支えている大きな要因のひとつは、諸外国からの投資ですが、実は、世界で一番ベトナムに投資しているのは日本なのです。

この事実に驚かれる方も多いのではないでしょうか。

また、近年のベトナムと日本の関係は非常に密接です。

ベトナムは親日国でもあり、日本の文化や様々な日本製品、そして日本が世界に誇る漫画や、日本の食文化などは、多くのベトナム人に人気であり、とても高く評価されています。

この背景として、度々述べてきたように、多くの日系企業がベトナムに進出し、現地でベトナムとの緊密な有効関係を拡大してきたことが大きな要因として挙げられます。

それでは、簡単に両国の歴史、政治・経済での協力、そして文化交流などにおける関係性についてみていきます。

歴史上の関係

こちらも、前にベトナムの歴史で述べたとおり、 ベトナムは古くから、そして長い間、中国やフランスなどに支配されてきました。

第二次大戦の勃発を契機に、ごく短期間(1940年~1945年)、当時の日本軍がベトナムに進駐しました。

ところが、日本の敗戦によって、その短い支配は終わりました。

つまり、日本とベトナムの歴史上の関係性はそれほど長い期間の経緯を持っているわけではなく、近代のごく一時期に、両国にとって不幸な関係性があったというところです。

しかしその後、日本はベトナムと国交を回復し、戦後一貫して、ベトナムに対する経済支援などを拡大してきました。

そうした日本の努力もあり、多くのベトナム人は親日ですが、戦争の体験と記憶を持つ高齢者層の中には、「嫌日家」も多くいます。

政治・経済での協力

政治面をみると、日越両国は毎年首脳会談を開催し、「信頼のパートナー、堅固な安定」という基本方針に沿って、両国友好関係を発展させています。

日本政府はまた、1990年代からのベトナムのドイモイ政策(政経分離政策)を理解し、ベトナムが世界貿易機関(TWO)へ加盟する際にも支援しました。

また、経済面では、日本はベトナムに大きな経済協力を果たしており、政府開発援助(ODA)の最大供与国でもあります。

ベトナムにおける各種インフラ整備の観点からは、建設・人材開発、電力・交通施設、農業開発、教育・医療、環境確保といった、大きな5つの分野で貢献し、ベトナムを長期に亘って支援しています。

このように、日越両国は政治・経済面で、極めて親密で深い信頼関係を構築しているといえるでしょう。

 

日本製品や文化への信頼

上述したように、ベトナムは親日国であり、日本の文化や製品などに対するリスペクトも非常に高いです。

多くの日系企業がベトナムに進出(2019年7月現在で1,848社)し、その中心(約47%)を占める製造業を中心とする、様々な日本製品がベトナム国内で幅広く流通しています。

近くのスーパーやコンビニに行けば、日用品や雑貨、化粧品や文房具、カップ麺や食材など、何でも気軽に手に入ります。

そして、何といっても日本製品は品質が良く、高級で安心して使用できるという「日本ブランド」を確立しています。

また、市民の交通の足であるバイクなども、良質な日本製バイクがとても好まれています。

更に、定番なのが日本製の電気製品です。

現地の人は日本製の電気製品に対する信頼感が高く、電気製品を買うなら日本製品というのが常識で、日本の技術に対する評価も非常に高いです。

極めつけが、日本の漫画・アニメ文化です。

今や世界中でブランドとなっている日本のアニメ文化ですが、ベトナムでもご他聞に漏れず、多くの若者に人気です。

また、ベトナムでは、日本の「食文化」にも大きな関心があります。

日系企業や日本製品・文化の進出に伴い、日本食レストランなどの日系飲食店も数多く進出しています。

これも以前に触れた、ホーチミン市内の繁華街「ヘム」(日本人街)では、100店舗を超える、バラエティに富んだ日本料理店が立ち並んでいます。

こうした背景から、日本の食文化はベトナムの市民にも広く認知されており、日本食が好きだというベトナム人もどんどん増えています。

 

ここ数年では、イオンが大型ショッピングモールを複数展開したり、高島屋が進出したりして、さらに多くの日系飲食店が開店し、日本食ブームが熱を帯びています。

まとめ

現在、ベトナムには4万人を超える日本人が暮らしているといわれています。

政治経済や文化交流だけでなく、あらゆる人的交流も進み、日本に憧れて留学や技術研修を目指すベトナムの若者が増えている一方、親日国という国柄と豊かな自然環境、のびやかで勤勉で明るい国民性に惹かれて、ベトナムに出掛ける日本人も増加しています。

こうした緊密な関係を、今後ますます発展させていただきたいものです。

 

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